今日は病院に入院中のチョッと笑える介護経験談です。

【介護用品の円座!】
あなたは賛成派?それとも反対派?

私の父が脳出血で倒れ点滴から流動食になった頃、リハビリの1つとしてベットの頭部・背中を起こし座った姿勢で流動食を食べる訓練が始まったのですが、脳出血の後遺症から自分で身体のバランスを取れず真っすぐ座ってられなくて身体が傾いてしまい、寝てる姿勢と座ってる姿勢の中間あたりの位置で顔を横に向けてなんとか食事を食べさせる状態。

さてど~したものか?何か方法があるはず!と悩んだ親子が思いついたのが介護用品の円座!でした。

介護用品の円座!ってご存知ですか? 使ってる方もいますよね。
ドーナツのような、海で使う浮き輪のような形をしたクッションの事なんですが、食事の時に円座に座ればオシリがスッポリと入るので上手くバランスが取れて座っていられるかもしれない!と考え早速 ”看護士”さんに 円座があれば貸してほしいと伝えました。

すると”看護士”さんいわく「円座は座る事でオシリの円形に当たる部分の血管が圧迫され、血液の流れが悪くなるので良くない」また「今の時代どこの病院でも円座は使っていない」とのことで結果「当病院に円座は無い!ので貸す事も出来ない」とのことでした。

お話を聞きそ~なんだ!と一時納得したものの、一日いっぱい円座を使うわけでもなく、食事の時間のみ、一日3食としても1回で座っていられる時間がせいぜい5分が限界。円座に依存するわけでもなく、まず父に「安心感」を与えたら「出来ない事が出来る様になるかもしれない」病院にないならmy円座!を買って来て試してみようと思ったんです。

ちょうど病室に来た”介護士”さんに病院の近くで円座を買えるお店を聞こうと話をすると「買わなくても病院のを使っていいですよ。今、持ってきますからぁ~」スタスタスタ・・・(←介護士さんが小走りに取りに行く足音!)

親子で目が点!思わず笑ってしまいました。

その後”看護士”さんと”介護士”さんがど~なったのか?・・・さだかではありませんが介護士さんはすぐに3種類の円座を持って来てくれました(笑)

円座を使う患者さんもいないようなので3種類ともお借りし、その後の食事の時間に円座を試行錯誤しながら使い、みごとに円座!は食事の時間に大活躍してくれました。 
 
その時とても強く感じたのは、円座!を使ったから食事の時に座った姿勢で食事を取れたのももちろんあるかと思いますが、何よりも大きいのは父の精神的なもの!


『円座=安心して座っていられる』

この父の気持の方が大きかったように思います。

医療現場で働くプロの知識をお持ちの方達が教えてくださる事も大切な事なのでしっかりと聴きながらも、家族だからこそわかるその時々の対応や判断も大切だと感じました。

もし自分が ある日突然 身体が動かせなくなったら・・・
ほんの些細な事にチャレンジするのもまずは無意識に精神的な安心感を求めると思います。”安心感”介護をされてる皆さんのお役に立てれば幸いです

ここまで読んでいただき、
ありがとうございます。
また遊びに来てくれると嬉しいです。(≧▽≦)

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